「令和赤報隊」と名乗って西宮市の朝日新聞阪神支局に脅迫文を送ったなどとして、脅迫と威力業務妨害の罪に問われた静岡県の無職の男(38)の判決公判が27日、神戸地裁であり、金川誠裁判官は懲役1年8月、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。
判決によると、同社の報道に不満を抱き、5月3日、静岡県内の運送会社から「極刑あるのみ」などと書いた文書やショットガンライフルのおもちゃが入った段ボールを同支局宛てに発送し、同社の業務を妨害するなどした。
金川裁判官は、記者2人が殺傷された1987年の同支局襲撃事件を想起させる犯行だとし「同社の社員に強い恐怖と不安を与えた」と指摘。被告なりの信条に基づく行為だったとしつつ「意に沿わない言論に実力をもって攻撃することは許されない」とした。

























