神戸地検姫路支部が入る姫路法務合同庁舎=姫路市北条1
神戸地検姫路支部が入る姫路法務合同庁舎=姫路市北条1

 兵庫県福崎町で昨年9月、約1千万円の借金返済を免れる目的で祖母を殺害したとして、強盗殺人の罪に問われた同町の元会社員の男(26)に対する裁判員裁判の論告求刑公判が29日、神戸地裁姫路支部(馬場嘉郎裁判長)で開かれ、検察側は無期拘禁を求刑した。弁護側は強盗殺人ではなく殺人罪が成立するとして「拘禁刑18年が相当」と主張し、結審した。判決は7月7日。

 起訴状などによると9月4日夜、近くに住む祖母=当時(76)=宅で、債務の返済を免れるために祖母の頭を金づちで複数回殴った上、両手で首を絞めて窒息死させたとされる。

 論告で検察側は、男には祖母が貸した分も含め負債が約2200万円あり、返済が困難な状態にあったと指摘。殺害方法をネットで検索して凶器を準備した上、血痕を拭き取り、遺体を階段下に移動させて事故死を装ったことなどから、犯行に計画性があるとした。首を5分以上絞め続けるなど「強固な殺意に基づく執拗かつ残虐な犯行」と述べた。

 一方、弁護側は、検察側が示したネット検索について閲覧時間が短く、検索した殺害方法も具体性に欠け、計画性の裏付けにならないと主張した。犯行時、祖母への返済用の現金5万円を所持していたことから、男に借金返済を免れる意図はなく、返済猶予を断られたことで衝動的に殺害に及んだ「突発的な犯行だった」とした。