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乗客が触れそうなところを考え、手際よく拭いていく=神戸市兵庫区御崎町1、御崎車両基地
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乗客が触れそうなところを考え、手際よく拭いていく=神戸市兵庫区御崎町1、御崎車両基地

■公共交通や施設の消毒どうしてる?

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、手指の消毒が習慣になった。手すりやドアノブといった共用部分も気になるが、神戸市内での電車移動中、ふと不安になった。ひっきりなしに人が出入りする公共施設や交通機関は、いつ、どのように感染症対策をしているのだろう。気になって調べてみた。(丸山桃奈)

 まずは市役所。市庁舎課によると、1号館と4号館の入り口に、手指用のアルコール消毒液とサーモグラフィーを設置。エレベーターのボタンやトイレの便器などは2020年12月から、消毒の代わりに、特定のウイルスを不活性化させる効果のあるコーティングを施している。同課は「二重の予防になるので、出入り口などにある消毒液を活用してもらえたら」と呼び掛ける。

 市バスと市営地下鉄も同様だ。市バス運輸サービス課によると、運行中の市バスは計517台(今年4月末時点)。20年12月以前は6日に1回の車内清掃に合わせ、手すりなどを消毒していたが、私鉄などを参考に、天井や窓、つり革などに市役所と同じコーティングを施した。

 また運転席の周りはビニールカーテンで囲み、運転手と乗客との間隔を保つため、前方の2席を空けている。同課の職員は、「コーティングは5年間、ウイルスの抗菌に効果がある。手すりなどを触ったとしても、ウイルスは消えていく」と話す。

 地下鉄も市バスと同時期に、西神・山手線、北神線、海岸線の計238車両の共用部分にコーティングをした。地下鉄運輸サービス課によると、19年の利用客数は1日平均約31万人。運行中に窓を開けて換気するほか、券売機や改札機なども消毒している。

 車両の消毒も定期的にしていると聞き、海岸線の清掃現場を取材した。全10編成のうち、消毒するのは1日1編成。約45分間、消毒液をしみこませた布で、つり革や棚、手すりなどを手際よく拭いていく。車両の清掃歴30年以上という女性(73)は、「普段電車に乗った時に他の利用者を観察し、よく触る場所はマニュアルの指定場所でなくても拭いているんですよ」と明かしてくれた。

 「清掃の人員も減って正直、きついけど、元々きれい好きだから、隅々まできれいにしたくなる。大切にしているのは、お客さんの目線。安心して乗れるでしょ」。縁の下の力持ちのおかげで、安心できる公共空間が保たれていることを知った。

■病床、宿泊療養施設を増やし重症化に備え  

 神戸市では昨年4月以降、計611人(今月11日時点)が新型コロナウイルスに感染して亡くなった。

 特に今年3~6月の「第4波」では、感染者の急増に医療や保健所の対応が追いつかず、高齢者を中心に重症化する患者が続出。第4波の死者は計374人に上り、入院調整中に亡くなる人も相次いだ。大規模クラスター(感染者集団)が発生した同市長田区の介護施設では大半の患者が入院できず、31人が死亡した。

 一方、新型コロナ対策の「切り札」とされるワクチン接種で市は楽天グループと連携し、ノエビアスタジアム神戸(同市兵庫区)に自前の大規模接種会場を設けるなど、全庁態勢で市民への接種を急いだ。

 7月以降の「第5波」では、病床数を第4波から39床追加して344床とし、3施設(計298室)だった宿泊療養施設も2施設(計286室)を上乗せ。自宅療養や入院調整中の患者に対するフォローや医療の態勢も強化した。

 そうした重症化予防の取り組みもあり、第5波の死者は37人(今月11日時点)と、第4波から大幅減。ワクチンを2回打った人の割合も63・3%(同)と県や全国の平均を上回る。

 市の新型コロナ対策では、市立医療センター中央市民病院(同市中央区)の駐車場に重症者専用の病床を設けるなど、全国に先駆けた取り組みもある。(長谷部崇)

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