遮断機が降りる神鉄有馬口駅の構内踏切=北区有野町唐櫃
遮断機が降りる神鉄有馬口駅の構内踏切=北区有野町唐櫃

 昨年11月、神戸電鉄有馬口駅で、一人の高齢男性が発車直後の電車にはねられて亡くなった。現場は、ホームに接続する構内踏切。待避場所でよろめいた妻とともに線路に入ってしまったという。男性が倒れた場所は運転席から死角となっており、障害物検知装置も設置されていなかった。

■専門家「ミラー設置など対応を」

 有馬署などによると、亡くなったのは西区に住む男性=当時(84)。住宅や畑に囲まれた場所で妻(78)ら家族とともに暮らしていた。

 新型コロナウイルスが落ち着いた昨年11月3日、夫婦は神鉄に乗り、有馬温泉へ日帰り旅行に出かけた。午前10時32分、乗り換えのため有馬口駅で下車。向かいのホームに停車中の温泉方面行き電車を目指した。