昨秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)に臨んだ日本代表の開幕メンバーのうち、3分の1の11人は外国籍だった。具智元(ぐじうぉん)(29)=コベルコ神戸スティーラーズ=も2019年の日本国籍取得までは韓国人としてプレーした。
代表チームが「国籍主義」でないことは、近年の日本の躍進とともに広く知られるようになった。一方、大学以下では外国人は今も「助っ人」の側面が強い。全国大会などで同時出場できる留学生は大学で3人、高校は2人まで。力量差ゆえに「周りの日本人を下に見る留学生は多い」と、日本文理大付高校(大分県佐伯市)で具智元を指導した染矢勝義さん(56)は話す。