ワインのキャップシールやコルクを活用した作品を眺めるアレトコレさん=ミント神戸
ワインのキャップシールやコルクを活用した作品を眺めるアレトコレさん=ミント神戸

 ワインのキャップシールやコルク…。レストランなどで出る「ごみ」を活用し、動物をモチーフにした立体作品を生み出す大阪市在住の彫刻家アレトコレ ココさん(37)の作品展「今、ここ(地球)に生きる」が、神戸・三宮のミント神戸2階特設会場で開かれている。29日まで。

 アレトコレさんが「ワイントップアート」という新しいジャンルを生み出し、活動を始めたのは2018年。友人とワインを飲んでいる時に開けたアルミのふたが気になり、創作につなげたという。

 約20点が並ぶ会場で目を引くのは、絶滅が危惧されているジャワサイを表した作品。地球上から消えつつある現状を伝えようと、体の一部をシャンパンのキャップを抑えるワイヤでつなげて「空洞化」させている。雄の鹿は、京都の山奥で出くわした経験を基に、立派な角を際立たせた。

 空気穴のあるワインのキャップシールを使った作品「シーラカンス」は、口からのぞき込むと、星が散らばっているように見える。

 アレトコレさんは「捨てられるものを活用するだけで、作品としてこれだけ生き返るんだということを伝えたい」と話す。

 入場無料。午前11時~午後8時(最終日の29日は午後6時まで)。ミント神戸TEL078・265・3700

(浮田志保)