食や料理に関わる企業や生産者が集う交流拠点「食と農078」が、神戸市中央区元町高架通に誕生した。今回はプレオープンで、簡易キッチンや交流スペース、カウンターなどを設置。来年2月の本格始動に向けて設備をさらに充実させ、新たなビジネスに参画してくれる企業や人材を募る。(安福直剛)
新しいビジネスモデルを生み出す企業の支援を手がける「株式会社078」(中央区)が、約2年前から構想を練ってきた。JR西日本不動産開発の「モトコー 3-3街区」にテナントとして入り、管理・運営する。
高架下にあり、広さは2階部分や屋外の広場も含めて計約518平方メートル。通路を挟んで山側と海側に施設を整えた。
活用例としては、生産者と食品加工会社が打ち合わせをして新しい食品を開発し、それを飲食店経営者が消費者に提供する-といったイメージを描く。打ち合わせ用のセミナー室や料理を試作するキッチン、簡単な販売ができるカウンターが全てそろっているため、この場所だけで一連のビジネスが完結する。
自治体や研究者、投資家の利用も想定する。商品開発への公的補助について自治体職員と相談したり、食を通じた産地の風土や文化を研究したり。投資家の資金援助を得てビジネスに活用できるような環境も整えた。
株式会社078の西山志保里社長は、プレオープンイベントで「『食と農の未来を耕す拠点』と位置付け、新しい商品やビジネスの在り方を世界に発信したい」と意気込んだ。
平日は午前8時~午後10時、土日祝日は午前10時~午後8時(変更あり)。会員登録をした上で予約して施設を使う。株式会社078TEL078・231・2345
























