戦時中の民間船について解説する神戸大学名誉教授の矢野吉治さん=神戸大学深江キャンパス
戦時中の民間船について解説する神戸大学名誉教授の矢野吉治さん=神戸大学深江キャンパス

 戦後80年を契機に「戦時海運」を担った徴用船の歴史について学ぶ公開講座が、神戸大学深江キャンパス(神戸市東灘区)であった。研究者らが登壇し、「戦時下の民間船舶は忘れられつつある」と、史実を継承する意義を訴えた。太平洋戦争などで攻撃を受けて沈められた徴用船は約7200隻。多くの犠牲者が今もなお、海に眠っている。(門田晋一)