神戸市須磨区の須磨海岸で溺れた中学生4人を救助したとして、武庫荘総合高校(尼崎市)の2年生3人が須磨消防署長感謝状を受けた。救命措置に当たった神戸市灘区の夫妻とライフセーバーも表彰された。
「助けて」。海開きから間もない7月12日午後、浅瀬で遊んでいた武庫荘総合高の岸本颯真さん(16)、戎丸屋皇馬さん(16)、出井翔さん(17)は、波間から聞こえた叫び声で異変に気づいた。
必死にもがく男子中学生3人に岸本さんが近づくと、足が付かない。「これはやばい」。腕につかまらせ、戎丸屋さん、出井さんと協力して浜辺へと誘導した。
もう1人の女子中学生は、沖合にうつぶせで浮いていた。神戸市灘区の金子大樹さん(36)が引っ張り上げたが、心肺停止の状態だった。
妻の知恵さん(36)は知人女性と一緒にライフセーバーに助けを求めた。監視業務に就いていた日比野誠さん(54)が駆け付け、心肺蘇生を実施。女子中学生は、息を吹き返して病院に搬送された。
救助された4人は神戸市内の中学校に通う同級生。ビーチボールを追いかけて深みにはまり、パニックになったという。
11日にあった感謝状贈呈式に家族と一緒に出席し、連携して命を救ってくれた6人と再会した。女子中学生の母(32)は「あの場に皆さんがいなかったらと思うと、今も胸が苦しくなる。娘たちには、命の大切さと感謝を忘れないでほしい」と話した。
柳真一郎署長(59)は一人ずつ感謝状を手渡し「それぞれが役割を果たし、命をつないでくれた」と述べた。出井さんは「救う側もけがをせず、皆で協力して助けられて良かった。中学生の元気な表情を見られて安心した」と胸をなで下ろした。(田中宏樹)
























