ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」より
ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」より

 喜多川歌麿、葛飾北斎、そして謎の絵師、東洲斎写楽。5日スタートのNHK大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」は、いち早く彼らの才能を見抜き、江戸時代の文化を彩る代表的存在に押し上げた出版王、蔦屋重三郎が主人公だ。既得権益との衝突や「お上」の締め付けなど、逆境をはねのけ、エンターテインメントを追求し続けた反逆児の快進撃が始まる。

■庶民に娯楽を提供、東洲斎写楽を世に出す

 18世紀を生きた蔦屋重三郎は庶民に多くの娯楽を提供し、後に「浮世絵史最大の謎」と呼ばれる東洲斎写楽を世に出した名プロデューサーだ。地位も財力もないところから成り上がった痛快な人生を描く「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」。多士済々の文人や格差の中を生きる市井の人々の喜怒哀楽を鮮明に描写する。