三木東中学校教諭の渋谷優美さん(53)は、阪神・淡路大震災で教え子を亡くした。「無残な姿を見るのが怖い」と、生徒が眠る安置室のドアを開けることができず「なぜ体を拭いてあげられなかったんだろう」と今も悔やむ。2年前には自らも大病で生死の境をさまよった。「経験を伝えるため生かされている」。あの日のことを、今年も生徒に語るつもりだ。(小西隆久)
三木東中学校教諭の渋谷優美さん(53)は、阪神・淡路大震災で教え子を亡くした。「無残な姿を見るのが怖い」と、生徒が眠る安置室のドアを開けることができず「なぜ体を拭いてあげられなかったんだろう」と今も悔やむ。2年前には自らも大病で生死の境をさまよった。「経験を伝えるため生かされている」。あの日のことを、今年も生徒に語るつもりだ。(小西隆久)