原稿用紙や資料などが設けられた分有資料室=神戸市中央区小野浜町1、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
原稿用紙や資料などが設けられた分有資料室=神戸市中央区小野浜町1、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)

 阪神・淡路大震災の発生から来年で30年になるのを前に、訪れた人が経験や心情をつづることができるスペース「分有資料室」が、神戸市中央区小野浜町1のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)に設置された。震災に関する本や資料のほか、これまでに寄せられた手記も展示。企画者の一人、災間文化研究会の高森順子さんは「手記は継承に近い表現。寄せられたものからはアーカイブズの手法や意識の変遷も見られる。誰にでも開かれたスペースとして訪れてほしい」と思いを込める。(津田和納)