処理水の海洋放出が始まった東京電力福島第1原発の周辺で海水を採取する作業員=25日(環境省提供)
処理水の海洋放出が始まった東京電力福島第1原発の周辺で海水を採取する作業員=25日(環境省提供)

 東京電力は25日、福島第1原発の処理水海洋放出を始めた後に周辺10カ所で採取した海水を分析した結果、放射性物質トリチウムの濃度は全地点で機器が検出できる下限値を下回っていたと発表した。分析結果の公表は初めて。25日は環境省も周辺の海水を採取したほか、水産庁は魚の分析に着手し、処理水の監視が本格化した。