ハンセン病診療センターの開所式であいさつする村上優総院長=22日、アフガニスタン・ジャララバード(ペシャワール会/PMS提供、共同)
 ハンセン病診療センターの開所式であいさつする村上優総院長=22日、アフガニスタン・ジャララバード(ペシャワール会/PMS提供、共同)

 アフガニスタン東部ナンガルハル州と、同国で人道支援を続ける福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」は22日、同州の州都ジャララバードでハンセン病診療センターの開所式を開いた。2019年にジャララバードで殺害されたペシャワール会の現地代表だった中村哲医師による活動の「原点」とも言える人道支援事業が復活した。

 中村さんが現地での支援を本格的にスタートさせたのは、1984年に赴任したパキスタンでのハンセン病患者への医療活動だった。その後、病気の背景に水不足があるとして、かんがい事業に軸足を移したこともあり、アフガンでの診療は2010年以降休止した。