うどんチェーン「丸亀製麺」のハワイ出店の支援を託されるなど、数々の大型事業を裏で支えてきたコンサルティング会社「トイトマ」(神戸市)社長、山中哲男(41)。25歳の時、ハワイでコンサルタント会社を起業。なかなか契約が取れず、悪質な内装工事業者とトラブルになるなど、もがいていたところ、運命を変える人物と出会う。(斉藤正志)
■「俺の後輩か!」
2009年、場所は東京・赤坂のホテルのラウンジだった。
向き合っていたのは、丸亀製麺を傘下に持つトリドールホールディングス(東京)の創業者で、社長の粟田貴也(62)。初対面だった。
山中は共通の知人を通じて、粟田から「丸亀製麺のハワイ進出について相談したい」と連絡を受けていた。