老朽化したマンションが増える中、修繕積立金が不足している管理組合が目立ち始めています。積立金が足らなければ、十数年に一度の大規模修繕工事が計画通りにできず、大幅な値上げにつながりかねません。兵庫県マンション管理士会会長の玉田一成さん(71)に、どのような対処法があるのか聞きました。(聞き手・斉藤正志)
-修繕積立金が足りない時は、どんな対策がありますか。
「12~15年の周期で行われる大規模修繕工事では、1回目の時から積立金が足らないというケースはあまりありません。問題は2回目です。足りなければ、工事費用を抑えることが考えられます」