老朽化したマンションが増える中、修繕積立金が不足している管理組合が目立ち始めています。積立金が足りなければ、十数年に一度の大規模修繕工事が計画通りにできず、大幅な値上げにつながりかねません。兵庫県マンション管理士会会長の玉田一成さん(71)に、現状や対策などを聞きました。(聞き手・斉藤正志)
-大規模修繕工事はなぜ必要なんでしょうか。
「建物が老朽化すれば、建物や設備の性能が落ちていきます。その性能を元に戻さないといけません。場合によっては、建設時より機能を改善させることも大切です。高速インターネットができる設備のない古いマンションには整備をした方がいいですし、今後は電気自動車(EV)用の充電設備が必要になってくるかもしれません」

























