神戸・須磨浦公園から宝塚市までの六甲山地を歩く「KOBE六甲全山縦走大会」が今月12日に開催され、神戸新聞阪神総局と北摂総局の9人(申し込み後に異動した1人を含む)がエントリーした。北摂総局からは新人の尾仲由莉記者(23)が挑戦。公称56キロ、登る高さは計3千メートルにもなる過酷な旅路を振り返った。
登って下ってまた登って。一体何が楽しいんだろう。そう心の中でぼやきながら、ひたすら足を動かしている。
京都の中高生時代は吹奏楽部。運動は嫌いだが、9人のうちで一番若手。「完走するしかないやん」。そんな思いは事前の一部試走ですぐにしぼみ、「(チェックポイントの)摩耶山の掬星台(きくせいだい)までは頑張ろう」と目標はぐっと下がった。