本格的な夏を控え、手持ち花火の正しい使用法について学ぶ防火指導が10日、神戸親和大学付属親和幼稚園(兵庫県三田市ゆりのき台5)であった。園児ら約130人が参加し、市消防職員2人に教えてもらいながら安全な遊び方を学んだ。
市内の幼稚園や保育園の園児でつくる「幼年消防クラブ」行事の一環。市消防本部予防課などが開き、今年は同幼稚園を含めて3園であった。花火は日本煙火協会から提供を受けた。
行事では同課副課長の松尾純一さん(52)が「服に火が燃え移ったらやけどをする。花火をする時はひらひらした服装じゃない方がいい」と説明し、「着衣着火」に注意を呼びかけた。
続いて総務課の後藤優空(ゆうくう)さん(22)と先生が寸劇をしながら「○×クイズ」を出題。「なかなか火が付かないから花火の先を顔に向けるのはどう?」「花火を振り回しても大丈夫?」などの問いかけに、子どもたちは元気よく答えていた。
園庭では、筒から火花が噴き出す「噴出花火」と打ち上げ花火の実演を見学した。大きな音とともに10メートルほど打ち上がった花火に驚きの表情が広がった。年長の約50人は実際に手持ち花火を体験。教わったことをきちんと守って距離を取って並び、人のいない方に向けて火を付けた。
5歳の女児2人は「花火をする時は走らないように気を付ける。終わったら水が入ったバケツにちゃんと入れたい」と約束した。(橋本 薫)