台湾の電子部品大手ヤゲオは21日、東京都内で記者会見を開き、株式公開買い付け(TOB)が20日に成立したセンサー大手の芝浦電子と協力し、国内外で販売を拡大する方針を表明した。ヤゲオは芝浦電子の販売網を通じて日本市場を開拓する。芝浦電子はヤゲオが欧米や中国に持つ顧客基盤を生かし、自動車に使われる温度センサーなどの世界シェアを高める。
ヤゲオのピエール・チェン会長は「日本企業は技術が優れている。一緒に世界に出て行きたい」と述べ、さらなる合併・買収(M&A)に意欲を見せた。
芝浦電子の葛西晃社長は「ヤゲオの進め方に大きな違和感を覚えていたが、幹部との面談でお互いの理解が深まった」と述べた。