地元特産のユズを使ったみそを作る「食と農を守るかあちゃんず」の女性たち＝相生市矢野町小河（撮影・辰巳直之）
地元特産のユズを使ったみそを作る「食と農を守るかあちゃんず」の女性たち＝相生市矢野町小河（撮影・辰巳直之）

　口に運ぶと、爽やかなかんきつ類の香りがふわっと広がる。味噌（みそ）の甘みとのハーモニーが食欲をそそる。農家の女性たちの知恵と工夫が凝縮されたロングセラーの万能調味料、それが「ゆずみそ（そ）」だ。

　赤穂やたつの市とともに、冬の味覚カキの産地で知られる相生市は、ユズの生産も盛ん。同市矢野町小河（おうご）地域では１９８０年代に本格的な栽培が始まり、約３０軒が出荷している。