兵庫県赤穂市教育委員会は、赤穂東中学校(同市朝日町)で10日に出された給食の米飯に針金状の金属片が混入していたと発表した。生徒が口に含んで気づき、担任に伝えた。健康被害は確認されていない。
同市教委学校給食センターによると、米飯は委託先のパン業者が炊いたもので、市内13校園に提供。調理中に浮遊物をすくい取る「網じゃくし」の一部が破損し、混入したという。
金属片は長さ約2センチで同中3年生のクラスで見つかった。市教委のマニュアルには、速やかに給食の提供を中止し同センターに報告するとの規定があるが、同中では食事を継続し、同センターに報告したのも翌11日午後だった。
同センターの正木洋志担当参事は「初動対応が徹底できていなかった。マニュアルを再度確認するよう各校長や園長に伝えた」としている。(小谷千穂)