収穫期を迎えた特産「三日月高原ぶどう」=佐用町三ツ尾
収穫期を迎えた特産「三日月高原ぶどう」=佐用町三ツ尾

 標高350~400メートルで栽培される兵庫県佐用町の特産品「三日月高原ぶどう」が収穫の最盛期を迎えている。昼夜の寒暖差を利用して育ったブドウは濃厚な味わいが特徴。山あいの畑で今年も大粒の実がたわわに実り、生産農家が作業に追われている。

 三日月高原ぶどうは約50年前、同町三ツ尾や大畑で栽培が始まった。日当たりと水はけの良い斜面に加え、盆地特有の気候がブドウづくりに適しているという。現在は10軒ほどが生産を続け、農産物直売所「味わいの里三日月」(同町乃井野)やJAなどに卸している。

 同町三ツ尾の農家、藤東芳光さん(43)は約90アールの畑で11品種を栽培。9月中旬からベリーAやピオーネが旬を迎え、10月からシャインマスカットやクイーンニーナなどを収穫する。

 今年は、程よい雨量と十分な日光を浴びた影響で濃縮した甘みに仕上がったという。藤東さんは「例年よりも良い味に仕上がっている。ぜひ味わってほしい」と呼びかける。

 ブドウは10月下旬ごろまで販売している。同直売所TEL0790・79・2521

(村上晃宏)