藤田健夫さん(奥中央)の指導で、もみすり器を使ったり、もみを数えたりする園児ら=三樹幼稚園
藤田健夫さん(奥中央)の指導で、もみすり器を使ったり、もみを数えたりする園児ら=三樹幼稚園

 初めて園内で米作りに取り組む三樹幼稚園(三木市末広1)の園児9人が稲刈り後の切り株から伸びたひこばえ(二番穂)を収穫した。田植え1回でコメを2度刈り取る「再生二期作」という栽培方法。「『ひこばえちゃん』も大切に育てたい」と見守った稲穂が実をつけた。師走に入り、寒さが増す中、バケツや花壇の「田んぼ」での実りを喜び「次は再生三期作に挑戦しよう」と張り切る。(坂本 勝)

 9月の稲刈り後にひこばえを育てた際、伊原(いばら)幸代園長が、再生二期作の試みを呼びかける藤田健夫さん(69)=小野市王子町=を紹介した神戸新聞北播版の記事を目にした。藤田さんにメールで連絡したところ、農業指導のためフィリピンに滞在していた藤田さんから栽培方法について助言を受けた。