赤穂市の「新町自治会」(約360世帯)の副会長に、今年4月から地元出身の大学生が就任している。関西福祉大2年の前田唯花さん(19)=同市加里屋=で、役員のなり手不足や高齢化が深刻となる中、多世代をつなぐ「橋渡し」として、地域の盛り上げに一役買っている。(小谷千穂)
■ボランティア推進担当で活躍
9月にあった新町地区の敬老会では、前田さんが他の役員とステージに上がり、お年寄り約50人の前で体操のお手本役を務めた。難しい手の動きに苦戦しつつ、お年寄りと笑い合う。ビンゴ大会では、出た数字をボードに書く手伝いをするなど大活躍。獅子舞を披露した子どもたちには「どうぞ」とお菓子を配った。
同自治会は、JR播州赤穂駅南西の新町地区の住民ら約千人が所属する。会長をはじめ、会計や広報など役員計7人がおり、ほとんどが70歳以上。10代の前田さんは、子どもらの自治会イベント参加を促す「ボランティア推進担当」の副会長を務める。