JR播州赤穂駅から赤穂城跡までをつなぐ通り。週末でも人通りはまばらだ=赤穂市加里屋
JR播州赤穂駅から赤穂城跡までをつなぐ通り。週末でも人通りはまばらだ=赤穂市加里屋

 赤穂市議選(定数17)の告示が30日に迫った。「忠臣蔵のふるさと」として知られ、塩やカキ、温泉など多彩な地域資源を持つ赤穂だが、近年は観光客数が伸び悩む。人口減や財政難など課題が山積する中で、どうまちのにぎわいを取り戻すか。市議選を前にまちの現状と課題を探った。(橘高 声)

■市内全体の観光客数は低迷が続く

 3月下旬の週末、瀬戸内海が見渡せる御崎地区は、多くの家族連れや若者でにぎわっていた。外国のまち並みを思わせるタイル張りの石段「きらきら坂」などが写真映えすると人気で、近くの駐車場には「満車」の看板が立っていた。