グランプリに輝いた「西はりま山椒とミルクチョコのマカロン」を手にする井口正登さん=太子町東保、菓子の樹
グランプリに輝いた「西はりま山椒とミルクチョコのマカロン」を手にする井口正登さん=太子町東保、菓子の樹

 西播地域の農林水産物を使った加工食品のコンテスト「西播磨フードセレクション2026」のグランプリに、太子町で洋菓子店「菓子の樹」を営むパティシエ、井口正登さん(46)による「西はりま山椒(さんしょう)とミルクチョコのマカロン」が選ばれた。サンショウとミルクチョコという意外な組み合わせが生み出した新たな味わいが、「味の完成度は応募作品の中で群を抜いている」との評価を受けた。(西尾和高)

■味の完成度に高評価

 県や西播の7市町などでつくる実行委員会(事務局・西播磨県民局)が2012年度から実施し、13回目。今回は3年ぶりの開催で、45品の応募があった。今夏、姫路市のホテルの総料理長らが、おいしさや地域性、こだわりなどを基準に審査し、グランプリ1点と金賞2点を選んだ。

 マカロンはフランスの代表的な洋菓子で、井口さんは21年から、太子町特産の「西はりま山椒」を使ったマカロンを製造、販売している。今回の受賞作は21年に考案したもので、サンショウの香りを移した生クリームを用いている。収穫した状態のままのサンショウを、沸騰させた生クリームに1日漬け込み、その後、実を除去しているという。

 この生クリームにチョコレートを合わせて乳化させた「ガナッシュ」を生地に挟んで仕上げた。サクッとした生地と、もちっとした柔らかさのミルクチョコの食感が相まって食べやすいのが特徴。爽やかなサンショウの香りと風味が、ほんのりと口の中に広がり、チョコの甘さを引き立てる。

 井口さんは「サンショウには洋菓子の素材とは違ったハーブ、スパイス的な魅力がある。約5年前に作ったスイーツが注目されてうれしい」と喜んでいる。1個260円(税込み)。菓子の樹TEL079・277・3022

 金賞は次の通り。

 巨大怪獣しいたけ=深山農園(相生市矢野町小河)▽ゆずグミ=小河ゆず栽培組合加工部(同)