「城の崎にて」の新訳本で写真を手がける川内倫子さん(右)と冨田健太郎理事長=豊岡市城崎町湯島
「城の崎にて」の新訳本で写真を手がける川内倫子さん(右)と冨田健太郎理事長=豊岡市城崎町湯島

 城崎温泉街(豊岡市城崎町湯島)の若手旅館経営者らでつくるNPO法人「本と温泉」は、作家志賀直哉(1883~1971年)の代表作「城の崎にて」の新たな英語版の新訳を出版する。同温泉街や周辺の写真に翻訳を添えたアートブックとし、2023年度内の完成を目指す。同法人の設立10周年を記念した取り組みで、インバウンド(訪日客)らを読者に想定し、同温泉街内限定で販売する予定。冨田健太郎理事長(40)は「日本文学や城崎の価値を、世界に伝えるきっかけにしたい」と話す。