ビッグモーター宝塚インター店と、切られた街路樹=27日午後、宝塚市安倉中1

 中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前にある街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、兵庫県の斎藤元彦知事は27日、県管理の道路沿いにある8店舗のうち4店舗で「街路樹が周辺より少なく、枯れている可能性がある」と明らかにした。28日までに全店舗前で現地調査し、必要に応じて土壌調査を行う。神戸市内でも2年前に店舗前の街路樹が枯れていたケースがあった。

 県道路保全課は、インターネット上の地図サービス「グーグルマップ」のストリートビューなどで街路樹の状況を確認。4店舗の前にある街路樹が、周辺に比べて少ない様子が見られたという。

 このうち宝塚インター店(宝塚市)前では2018年11月、県宝塚土木事務所が道路パトロール中にクスノキ6本が立ち枯れしているのを発見。倒木の危険性があるため、同事務所が伐採したという。枯れた原因は分からない。

 斎藤知事は会見で「土壌調査をした上で、除草剤の散布が原因だとすれば、警察に被害届を出すなど対応したい」と話した。

 また神戸市によると、21年6月、同市北区のビッグモーター神戸北店前で市道沿い街路樹のケヤキ14本(高さ4メートル前後)が枯れ、伐採していた。市は同社から事情を聴く方針。

(金 慶順、金 旻革)