飲み会の誘いを断った部下に暴言を吐いたとして、兵庫県警は28日までに、県警本部の刑事部門に所属する50代の男性警部補を本部長注意処分とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。
県警によると、警部補は2022年11月ごろ、飲み会の誘いを断った部下に対し「そんな一匹おおかみでやっていけるんかい」と発言。このほか、休暇の取得やコロナ禍での家族の発熱を報告した別の複数の部下に「事件班は、こんなこと許されへん」「黙ってでも出てこんかい」などと言ったとされる。
飲み会を巡る暴言について、警部補は「プライベートでも接点を持って関係を深めたかった」などと県警に説明。休暇取得などに絡む発言は「忙しいときに休みをとるのは不適切という考えだった」と話したという。
この警部補が所属する係では、別の50代の男性警部補が22年秋ごろ、自分の見立て通りの結果を出さない部下に「それでも刑事か」と怒鳴るなどしたとして、所属長訓戒処分を受けていたことも判明。県警は、警部補2人の上司に当たる50代男性警部に対しても、必要な措置を怠ったとして所属長訓戒処分とした。