岩間芙美子さん。「父にもっと島田叡伯父のことを聞いておけばよかった」と話す=東京都武蔵野市
岩間芙美子さん。「父にもっと島田叡伯父のことを聞いておけばよかった」と話す=東京都武蔵野市

 太平洋戦争末期に沖縄県知事を務めた島田叡(神戸市須磨区出身)。戦後、県民と生命をともにした知事として多くのメディアに取り上げられる中、家族や親類は多くを語らず、静かに面影をしのんできた。その一人、島田のめいである岩間芙美子さん(84)=東京都武蔵野市=が神戸新聞の取材に初めて応じ、「苦労した伯父のことを伝えてくださり、感謝している」と語った。(津谷治英)

 島田は7人きょうだいの長男。8歳年下の次男、昇さん(故人)が岩間さんの父だ。昇さんは兄を追うように東京大へ進学、野球部に入った。「東京大学野球部誌」には、兄弟の名前が残っている。