豪快に屋台を練り、宮入りする東山地区の氏子ら=14日午前、姫路市白浜町(撮影・風斗雅博)
豪快に屋台を練り、宮入りする東山地区の氏子ら=14日午前、姫路市白浜町(撮影・風斗雅博)

 「灘のけんか祭り」で知られる松原八幡神社(兵庫県姫路市白浜町)の秋季例大祭が14日、宵宮を迎えた。今年は開催日が週末と重なり、神社周辺が例年以上の盛り上がりを見せる中、旧灘七カ村(地区)の氏子らは曇天を吹き払う勢いで、豪快な屋台練りを披露した。

 けんか祭りは播磨を代表する祭礼の一つ。兵庫県の重要無形民俗文化財にも指定されている。

 「ヨーイヤサー」「ヨッソイ」。正午前、境内に威勢のいいかけ声が響き、東山地区を先頭に各地区の屋台が続々と宮入り。色とりどりのシデ棒が波打つ練り場では、締め込み姿の氏子らがきらびやかな装飾が施された屋台を渾身の力で練り合わせた。

 15日の本宮は、舞台を神社西のお旅山に移す。神輿3基を激しくぶつけ合う名物の「神輿合わせ」や屋台練りが予定されており、祭りの熱気は最高潮に達する。(森下陽介)