2028年度までに市立幼稚園32園のうち13園を閉園させるという神戸市教育委員会の再編方針に、地域住民や保護者から反対の声がわき上がっている。市教委は「長時間の預かりを求めるニーズに対応できず、定員割れが続いているため」と説明するが、県内他市では幼稚園を認定こども園にしてニーズに対応する動きもある。神戸市の事情を探った。(久保田麻依子、安福直剛、鈴木久仁子)
■相次ぐ反対
「公立園は地域の拠点としての役割もある。再編には反対だ」「プロモーションに力を入れて、公立の良さを知ってもらうべき」
12月上旬、神戸市兵庫区の幼稚園で開かれた保護者会。市教委の担当者が再編案を説明した後、参加者から質問や意見が噴出した。