宝塚歌劇団(宝塚市)の俳優の女性が昨年9月に急死した問題で、歌劇団の親会社阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫会長が、歌劇団と養成機関「宝塚音楽学校」の両理事を退任することが26日、分かった。29日付で退任する。
歌劇団の理事は理事長、阪急電鉄代表、出演者、劇団役職者ら10人で構成。角氏は2014年3月から理事を務めている。退任は今回の問題の管理責任を取る形とみられ、歌劇団の運営から退くという。
女性の遺族は、過重労働や上級生らによるパワハラが急死の原因だと主張。阪急側はパワハラや管理責任を認める方向に方針転換し、角氏が遺族側に直接謝罪する意向を伝達したという。
遺族側弁護士は27日に東京都内で会見を開くとしている。(小尾絵生)