兵庫県の斎藤元彦知事らを批判する文書を作成、配布した元西播磨県民局長の男性(60)が懲戒処分となった問題を巡り、斎藤知事は5日の定例会見で記者の質問に答えた。県議会の自民党県議団が調査特別委員会(百条委員会)の設置を提案する方針を示したことへの受け止めや、文書に記載がある「パワハラ疑惑」への認識などを説明した。主なやりとりは次の通り。
■「自民との信頼関係を大切にしてきた」
-開会中の県議会定例会で、自民党県議団とひょうご県民連合が百条委員会の設置議案を提出する考えを示している。受け止めは。
「私の方からコメントする立場にはない。今のわれわれの思いとしては、第三者機関を設置するよう県議会から要請を受けたので、それに基づいて監査委員事務局に準備を委託する形で進めているというところ」
-百条委員会設置の提案が、2021年の知事選で斎藤知事を推薦した自民からなされることについて。
「3年前の知事選では自民党、日本維新の会から推薦を受けて選挙を戦わせていただいた。これまで自民党とはいろいろ意見交換し、時には見解が違うということもあったが、それでも県政を一緒に前に進めていこうという思いでやってきた。その思いは各議員さんも、今も変わらないということはあると思う」
「予算や議案も基本的には賛成していただいていたので信頼関係は大事にしてきたつもりだが、今はそういったことになっているとすれば、会派としての判断になるので、特にそれがいいとか悪いとかというコメントは難しい」
■「厳しい口調で注意したことはある」