新聞販売の課題と将来像を探る「全国新聞販売フォーラム2024神戸」(神戸新聞社、神戸新聞販売店会主催、日本新聞協会販売委員会後援)が12日、神戸市中央区で開かれた。「信頼を力に未来を創る~挑戦と創造の物語」をテーマに全国の新聞社と販売店など157団体、約550人が参加。地域課題を解決する新聞販売店の取り組み発表などが行われた。
1993年からおおむね2年に1度開かれ、兵庫県での開催は初。同フォーラム大会会長の山上昌之・神戸新聞販売店会長は「地域と深くつながってきた新聞業界ならではの将来像を語り合いたい」とあいさつ。神戸新聞社の高梨柳太郎社長は「販売店には、正確な情報に対する信頼と地域密着力という強みを生かし、多角的に打って出る発想が求められている」と強調した。
日本新聞協会の中村史郎会長は「全国約1万3千の新聞販売店、22万人を超える配達スタッフが新聞を届ける戸別配達制度を維持していくことは、私たちの大事な責務」と呼びかけた。
フォーラムでは、神戸新聞客員論説委員で兵庫県立芸術文化観光専門職大学(豊岡市)の平田オリザ学長による講演なども行われた。(井原尚基)