学校教育現場で新聞の活用を進める「兵庫県NIE推進協議会」は19日、神戸市内で総会を開き、2024年度の実践指定校に県内の小中高校、特別支援学校など計28校を内定した。来夏に同市内で開く「第30回NIE全国大会神戸大会」に向けた取り組みや機運醸成についても確認した。
協議会は県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、新聞・通信社で構成。神戸大会は来年7月31日、8月1日の2日間で、県内の教育現場での取り組みを発表する。ニュースへの接点がデジタルに移行している現状を踏まえ、竹内弘明会長は「紙の新聞とデジタルを融合させた、新たな時代の取り組みを発表する機会としたい」と語った。
県教委の藤原俊平教育長は「探究活動の素材として新聞は今も効果的。よりよい学びにつながるよう、時代の中で柔軟に対応したい」と話した。同市教委の福本靖教育長は自身の教員経験に触れ「新聞を読む世代が減っているが、教育に果たす役割は大きい。現状から逆算して、教育現場での在り方を考えていけたら」と展望を語った。(鈴木雅之)
実践指定校は次の通り。
【日本新聞協会認定】〈小学校〉新規=甲南、養父市立宿南▽継続=神戸市立白川、神戸市立鶴甲、姫路市立網干西〈小中連携〉新規=南あわじ市立沼島▽継続=姫路市立豊富〈小中高連携〉新規=愛徳学園〈中学校〉新規=神戸大付、姫路市立あかつき▽継続=神戸市立高倉、西宮市立浜脇〈中高連携〉継続=甲南〈高校〉新規=神戸甲北、網干、山崎、播磨南、洲本、湊川▽継続=伊川谷、須磨友が丘、有馬、県立西宮、三木北〈特別支援〉継続=のじぎく
【県推進協認定】〈中学校〉新規=姫路市立飾磨中部▽継続=明石市立高丘〈高校〉新規=神戸