餌の魚などが入った氷柱に夢中になるホッキョクグマの「ゆめ」=14日午後、神戸市灘区王子町3、市立王子動物園(撮影・小林良多)
餌の魚などが入った氷柱に夢中になるホッキョクグマの「ゆめ」=14日午後、神戸市灘区王子町3、市立王子動物園(撮影・小林良多)

 暑い夏を乗り越えてもらおうと、神戸市立王子動物園(同市灘区王子町3)で14日、ホッキョクグマやヒグマなどに巨大な氷がプレゼントされた。氷柱の中に好物の魚や果物を見つけたクマはまっしぐらに駆け寄り、なめたりかじったりして来場者を涼ませた。

 1994年から続く恒例行事。今年はホッキョクグマ、ツキノワグマ、ヒグマ、ウマグマの4種に贈られた。

 ホッキョクグマ舎では、雌の「ゆめ」(2歳)が約120キロの氷柱にまたがり、好物のアジとおやつの牛骨を掘り当てようとなめたり爪で削ったり。かみついて氷柱を持ち上げようとする瞬間もあった。

 家族で訪れた伊丹市立伊丹小3年の女子児童(8)は「氷もクマも大きくてびっくり。冷たくておいしそうだった」と話していた。(竜門和諒)