百条委の冒頭で発言する委員長の奥谷謙一県議=19日午後1時32分、兵庫県庁(撮影・小林良多)
百条委の冒頭で発言する委員長の奥谷謙一県議=19日午後1時32分、兵庫県庁(撮影・小林良多)

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は19日、男性が残した陳述書やメッセージ、斎藤知事の音声データなどを資料として採用することを決めた。

 男性はこの日の百条委の会合に出頭し、証言する予定だったが、今月7日に亡くなった。

 音声データは斎藤知事が2022年に西播磨地域へ公務出張した際のもので、上郡町産のワインについて「まだ飲んでいない」「折を見てよろしくお願いします」などと発言した音声が記録されている。斎藤知事はこの百条委の会合に先立ち、19日午前、報道各社の取材に応じ、「上郡町長からワイン2本を受け取った」と話した。