神戸空港=2022年1月、神戸市中央区神戸空港1
神戸空港=2022年1月、神戸市中央区神戸空港1

 8日午後1時45分ごろ、神戸空港でテスト飛行中だった学校法人ヒラタ学園(堺市)のヘリコプターが、空港の管制官に指示された着陸地点と異なり、航空機の滑走路に着陸した。国土交通省は重大インシデントに認定。運輸安全委員会が航空事故調査官2人を現地に派遣して原因を調べる。

 同学園や国交省によると、ヘリはドクターヘリとして運用予定で、定期検査前のテスト飛行をしていた。同日午後1時半ごろに離陸し、15分程度の飛行後に着陸予定だったが、誤って滑走路上に着陸。同学園は「航空機の運航に影響はなかった」としている。

 同学園はパイロットらの養成機関。5月末には小型プロペラ機が神戸空港の滑走路に胴体着陸し、国交省から航空事故に認定された。その3日前には関西広域連合から運航委託されたドクターヘリでも不適切な整備が判明して運航が停止される事態となり、国交省大阪航空局から事業改善命令を受けていた。