調査特別委員会で証人尋問が行われた兵庫県庁
調査特別委員会で証人尋問が行われた兵庫県庁

 兵庫県の斎藤元彦知事らを文書で告発した元西播磨県民局長が死亡した問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)は30日、斎藤知事を公開で証人尋問する。知事のパワハラ疑惑について告発文書や前回百条委での職員の証言、県職員アンケートの結果を基に質疑を実施し、インターネットで中継する。

 元県民局長の文書は知事のパワハラや贈答品受領など計7項目の疑惑を指摘し、「エントランスの20メートル手前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員らを怒鳴りつけた」などとしていた。

 百条委はパワハラ疑惑に関して今月23日、経緯などを知る県職員6人を証人尋問した。関係者によると「内部協議などで厳しい叱責があった」「深夜や休日に業務指示がありプレッシャーを感じた」といった証言があった。

 一方、パワハラを否定している斎藤知事は27日の定例会見で、こうした職員の証言に「非公開の秘密会の内容は把握していない。30日の調査に対し、自分の認識や対応を自分の言葉で説明する」と述べた。

 知事の証人尋問は午後3~5時を予定する。30日は他に県職員ら4人が証言することになっており、うち2人は非公開、幹部職員ら2人は公開(ネット中継はなし)とする。