知事らへの証人尋問後、記者会見に応じる文書問題調査特別委員会の奥谷謙一委員長(右から2人目)ら=30日午後、兵庫県庁(撮影・長嶺麻子)
知事らへの証人尋問後、記者会見に応じる文書問題調査特別委員会の奥谷謙一委員長(右から2人目)ら=30日午後、兵庫県庁(撮影・長嶺麻子)

 自身のパワハラ疑惑を巡り、兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)で30日、初めて証人尋問に応じた斎藤元彦知事。2時間半にわたり委員から疑惑を問われたが、「当時としては適切だった」などと自身の立場や思いの説明に終始し、パワハラを認めることはなかった。一方で委員長の奥谷謙一県議は「告発文に書かれているパワハラ疑惑は、おおむね事実として認定できるのではないか」と語った。

 午後3時、斎藤知事は普段会見などで着用している半袖シャツではなく、黒のジャケットにネクタイを締めて姿を現した。弁護士を伴いながら硬い表情で証言台の前に移動し、深く一礼して腰かけた。