ろうそくの明かりで浮かび上がった「ともに 1・17」の文字。被災地は手を携えて前へ進む=17日午前5時46分、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・中西大二)
ろうそくの明かりで浮かび上がった「ともに 1・17」の文字。被災地は手を携えて前へ進む=17日午前5時46分、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・中西大二)

 阪神・淡路大震災の発生から30年となる来年1月17日に神戸・三宮の東遊園地で開く「1・17のつどい」について、実行委員長で阪神淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)代表の藤本真一さん(40)が1日会見し、「現状では来年のつどい開催は困難」などと述べた。安全面での懸念などが理由で、開催の可否は10月中に判断するという。

 藤本さんは神戸ルミナリエの開催期間が年末から1月に変更された影響に触れ「ルミナリエ用の設備がある中でつどいを開催することになったが、(資材が置かれた)テントが燃え、背の高い電飾が風で揺れて危険だった」と振り返った。

 また、「その後も(ルミナリエ組織委員会の)謝罪や総括がなかった」「(ルミナリエの日程が)基本的に勝手に決められている」などとし、つどいの開催を巡る今後の判断については「ボールは(相手に)投げている」と述べた。

 神戸ルミナリエの組織委事務局は「両方の行事がうまく開催できるように調整を続けていきたい」としている。