摩耶山で見つかった金属片の組成分析について意義を語る西岡孔貴さん=7月、神戸市灘区
摩耶山で見つかった金属片の組成分析について意義を語る西岡孔貴さん=7月、神戸市灘区

 太平洋戦争末期の1945(昭和20)年7月、米軍が神戸市に落とした模擬原爆「パンプキン」の投下地点を探ろうと、市民グループが取り組んでいたクラウドファンディングがこのほど、目標金額の100万円に到達した。集まった募金で、摩耶山(神戸市灘区)で発見した金属片の組成分析を専門業者に依頼しており、他県で収集した模擬原爆の破片と比較し、地点の特定に役立てる。(杉山雅崇)

 神戸市には4機のB29爆撃機により、計4発の模擬原爆が投下されたことが判明している。そのうち、三菱重工神戸造船所(中央区)など3カ所は分かっていたが、残る1カ所は不明のままだ。