新潟県中越地震の発生から20年。発生時刻の午後5時56分に合わせ、黙とうする住民ら=神戸市長田区日吉町5
新潟県中越地震の発生から20年。発生時刻の午後5時56分に合わせ、黙とうする住民ら=神戸市長田区日吉町5

 68人が亡くなった新潟県中越地震の発生から20年となった23日、被災地の旧山古志村(現長岡市)と交流がある神戸市長田区の住民が、地元で追悼集会を開いた。約25人が集まり、発生時刻の午後5時56分に黙とうをささげた。

 集会を開いたのは、長田区日吉町5丁目町内会。中越地震の後、住民が被災地を訪ねるなどして、交流を深めてきた。

 交流のきっかけは、地震発生1週間後にボランティアとして駆けつけた曺弘利(チョ・ホンリ)さん=長田区=の存在。阪神・淡路大震災で被災した曺さんは、現地の倒木を生かした仏像づくりを企画。村の復興を見守る仏像として、いまも7体が山古志に置かれているという。

 日吉町のポケットパークで開かれた追悼集会では、20年の節目に合わせて20本のろうそくに明かりをともした。山古志にある震災復興資料館「郷見庵」とビデオ通話で近況を報告し合った後、発生時刻に黙とうをした。

 同町内会の菅利秋会長(80)は「長田区も阪神・淡路では大きな被害を受け、住民同士のつながりの大切さを学んだ。同じ被災者として分かち合える気持ちがある」と話していた。(大高 碧)