落語会が終わり、笑顔で被災者に接する吉村誠司さん=9月、石川県輪島市二勢町、ふれあいプラザ二勢(撮影・竜門和諒)
落語会が終わり、笑顔で被災者に接する吉村誠司さん=9月、石川県輪島市二勢町、ふれあいプラザ二勢(撮影・竜門和諒)

 阪神・淡路大震災が起きた1995年は「ボランティア元年」と呼ばれる。1年間で全国から延べ137万人が被災地に集まった。若者も多かった。ボランティアたちは、砂ぼこりが舞う焼け焦げたまちで何を思ったのだろう。その経験は今にどうつながっているのか。私たちはまず、石川県・能登半島へ向かった。(上田勇紀)

■もっと早く来ていれば…残した悔い

 大規模火災の焼け跡で、がれきの解体作業が音を立てて進んでいた。