阪神・淡路大震災当時のボランティア活動を振り返るマーク・フェネリー教授=徳島市、四国大学
阪神・淡路大震災当時のボランティア活動を振り返るマーク・フェネリー教授=徳島市、四国大学

■英国出身、神戸でボランティア マーク・フェネリーさん(56)=四国大学教授

 30年前、阪神・淡路大震災で友人を亡くし、居ても立ってもいられず被災地へボランティアに駆け付けた英国人がいた。四国大学(徳島市)教授のマーク・フェネリーさん(56)。神戸で避難者の通訳を買って出たが、受け入れ態勢が整っておらず、十分な活動ができずに終わった。フェネリーさんは「外国人だけでなく、誰もが困らない仕組みが必要だ」と提言する。(荻野俊太郎)

 フェネリーさんは1990年に英国から来日。徳島県木頭(きとう)村(現那賀(なか)町)で外国語指導助手(ALT)として働いた。1年後、オーストラリア人のスコット・ネスさん=当時(24)=が同僚に。意気投合し、一緒に教育活動に携わった。