新聞を読んで世の中の出来事に関心を持ってもらおうと、神戸新聞社は、兵庫県内の小中学校など30校に木製の新聞閲覧台(幅90センチ、奥行き57センチ、高さ114センチ)を寄贈した。天板部に新聞を広げて読むことができ、今後も希望に応じて寄贈を進める。
来年夏に「第30回NIE(教育に新聞を)全国大会神戸大会」が開かれるのを前に、もっと新聞に親しんでもらおうと、特製の閲覧台の寄贈を決めた。
神戸市教育委員会は2023年度、市立小中学校の全243校の図書館に日々、複数の新聞が届く環境を整備。今回は同市内の26校と西宮、姫路、南あわじ市の4校に贈った。
神戸市立鶴甲小(同市灘区鶴甲2)では、図書館に閲覧台を設置した。同校は23年度から日本新聞協会のNIE実践指定校で、日直が毎朝、スクラップした記事を紹介するなどの取り組みを進めている。
閲覧台について児童は「読みやすく、おしゃれ」「紙面をくしゃくしゃにせずに読める」「いろんな記事を読みたい」と喜んだ。酒井秀幸校長は「新聞を読むために大事なアイテム。毎日の20分の休み時間や図書の時間に活用したい」と話した。(網 麻子)