みなと銀行(神戸市中央区)は8日、昨年12月30日から今月6日にかけてのシステム移行で、正常に振り込みができないトラブルが約30件確認されたと明らかにした。システム全体は安定稼働しているが、データを移す際に一部でエラーが発生したとみられる。すぐに修正し、8日午前中にトラブルは解消した。
同行によると、振り込みを依頼した約30件は企業や個人。振り込みの相手先の数について、同行は「個別取引に関係するので開示できない」とした。
振り込みの依頼はいずれも6日にあり、通常は7日昼ごろに資金が相手先に振り込まれるが、同日夜までずれ込むケースが相次いだ。同行は8日午前に全ての振り込みを確認し、原因も究明できたという。
同行はりそなグループ共通のシステムに統合した。広報担当者は「問い合わせには真摯に対応する。お騒がせして申し訳ない」と話した。(高見雄樹)