兵庫県市川町は14日、町内のほぼ全域で水圧が低下し、一部地域で断水が発生したと発表した。他地域でも水が出にくい状況が続いている。原因は不明で、復旧のめどは立っていない。
町水道局によると、14日午後5時現在で、鶴居、屋形、谷の3地域で断水が発生。神崎、田中、小室の3地域や、甘地、川辺地区全域で水が出にくくなっている。同局が影響の範囲を調べている。
同局は13日昼ごろ、住民から連絡を受けて被害を把握した。その後、対策本部を立ち上げ、各家庭に水を供給する配水池の水量低下を確認したという。
気象庁によると、近畿地方にこの冬一番の寒波が襲来した10日、隣接する福崎町の最低気温は氷点下3・5度。市川町内で水道管が凍結、破損し漏水が起きた可能性があるが、原因は特定できていないという。
同局は各地域に給水車を出すなどして対応。担当者は「節水に協力してほしい」と呼びかけている。(喜田美咲)